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  3. 症例 肩こり、腰痛、足のしびれ|仕事の内容によって症状が変化(20代女性)

問診票より 主訴:肩こり 腰痛 脚のしびれ

いつ頃から、どのような症状が起きましたか?

3カ月くらい前から。腰が重く、だるい。左太ももの前部分がしびれる。
肩こりは慢性的で、吐き気がする時もある。

現在の状態はどうですか?

今日はゆっくり休んでいたのでそれほど症状はないが、肩はだるく、重い感じ。

苦痛の原因について思い当たることがあれば説明してください。

立ち仕事で、1日12時間くらい立ちっぱなしなので、そのせいも大きいと思う。

今までの治療法は? また、そこで何と診断されましたか?

月1~2回マッサージに通っている。やはり仕事のせい…?

カルテ

当院にて確認したこと

  • 仕事は接客業
  • ずっと立ちっぱなしの状態(12時間くらい)が毎日続く。
  • プライベートではパソコンに向かっている時間が長く、肩と首の緊張が強い。
  • 運動は苦手で、身体を動かすことがおっくう。

下半身の症状は不快感が強く、こちらをどうにかして欲しいとのことであった。
そのときの身体の状態としては、以下。

  • 身体を動かす際に痛みは無い。
  • 左太ももの前部分のしびれは感覚異常は無い。脚の指先には触られた時に皮一枚分にぶく感じるような感覚の異常がある。
  • 左側ハムストリングスには強い緊張が見られる。
  • 両側肩関節の可動範囲は狭くなっており、筋力の低下もある。

施術とその経過

最初の仕事での症状:腰痛とももとつま先のしびれ

下半身に出ていた症状のうち、腰痛ともものしびれについては、週2回のペースでの通院での3回目にはほとんど気にならない状態まで改善した。脚の指先に出ているしびれについては、あまり症状が変わらなかった。
その後週1回のペースに落として様子を見ることに。
6回目の来院時にはもものしびれについては症状は完全になくなった。しかし、足の先にあるしびれについては、症状がなくなるまで丸3カ月ほど要した。
その後はしばらく月1回に施術ペースを落として、身体のメンテナンス的な施術を行っていった。
その後、年末の繁忙期になると同時に症状が再発。帰宅すると倒れ伏すように眠って、翌朝仕事という生活リズムになって身体のケアどころでは無いようである。その間はしばらく調子が悪くなったら早めに来院してもらうようにして、その期間を乗り切った。
その後は大体月1回のペースでの来院を続け、次の年の年末の繁忙期は定期的なケアのみで調子を崩すこと無く乗り切ることが出来た。身体に自信もついてきたことから、約二年間に及ぶ施術を終了した。


転職後、肩こりと頭痛のため再来院

最後の来院から約1年後、ひどい肩こりと偏頭痛のために来院。
お話を伺うと、その1年のブランクの間に転職し、今度はデスクワークが主になったそうである。仕事の負担が軽くなり、しばらく身体は楽で快調であったが、やはり繁忙期に入ったあたりから肩こり、頭痛が解消しない状態が続いたそうだ。転職後は、

  • 職場は自宅の近くになり、拘束時間も以前よりは緩やかである
  • デスクワークが主で立ち仕事はなし。
  • 仕事中はパソコンに向かっている時間がほとんど
  • プライベートではやはりパソコンに向かっている時間が長い
  • 仕事は前職より楽になったけれども、運動はまったくおこなわず

といった生活環境へと変化した。
身体の状態としては、以下の通り。

  • 両肩関節の可動範囲が低下、周辺の筋肉の緊張が強い
  • 首の筋肉の緊張も強い、首を動かすことが痛くて怖い
  • 偏頭痛は週2回くらい、週末には起床時から起きている場合も
  • 以前生じていた左側ももやつま先のしびれはその後起きていない。

施術後は肩関節の可動範囲も正常に戻り、首を動かしても痛みも無くなった。
原因はパソコンに向かっている時間が長すぎであること。生活習慣を改善しないと結局この症状を繰り返してしまうと説明。仕事の合間にできる簡単なストレッチ法を指導した。
その後は再び月に1回のペースで通院することに。
仕事が忙しかったりすると悪化したこともあった。しかし、運動する機会が増えるとしばらく快調で施術も必要ないくらいの状態が続くこともあり、大きく調子が崩れることも無くなった。
転職後約4年半通院して、本件での施術を終了した。