1. home
  2. 症例レポート
  3. 症例 産後のギックリ腰とその後のケア(30代女性)

問診票より 主訴:腰痛

いつ頃から、どのような症状が起きましたか?

産後、腰が痛い(6ヶ月前)
骨盤のゆるみ(?)も気になる。

現在の状態はどうですか?

昨日から腰が痛い

苦痛の原因について思い当たることがあれば説明してください。

出産と育児、運動不足

今までの治療法は? また、そこで何と診断されましたか?

特になし

カルテ

当院にて確認したこと

来院当日はギックリ腰の状態であった。当時出産して約半年で、軽い腰痛はずっと変わらず有り、ギックリ腰は軽いのを何度となく起こしていたそうだ。「今回のが一番きつい」とのこと。

  • 前屈は比較的楽。
  • 痛みがある部分を腰あたりと指しているが、「場所がよくわからない」とも
  • 背中を伸ばそうとすると鋭い痛みが走る。子供をだっこして発生。
  • 右肩関節の可動範囲が低下している。
  • 仰向けの姿勢になると楽になる。その姿勢なら自力での脚の上げ下げに痛みはなし。

施術とその経過

ギックリ腰のケア

腰が痛いとのことであったが、前述の通り前屈ができることや横になると痛みがなくなる事、痛む場所がはっきりしないなど一般的なギックリ腰の出方と異なる部分も多いため、痛む場所と動きを一つ一つチェックしていった。
すると、右肩に対して負荷を与えた時にのみ「なんかつりそう」と違和感を訴えた。おそらくだっこの際に右肩にかかった負荷のために発生したのではないかと思われる。そのため、右肩関節の状態改善を主に全体の調子を整えてみる。
施術後に動作を確認してみると、完全に痛みがなくなったわけではないが、背中を伸ばそうとする動作を行っても大丈夫な状態になった。
1週間後に来院したときには痛みは楽になっていた。そのため、痛みがあるうちはできなかった検査を含め、改めて状態を確認してみる。

  • 右肩関節の可動範囲は改善が見られるもののまだ狭く、課題有り
  • 腰回りには大きな問題はない様子。ただし、脚力は萎えてしまっており、歩くのがおっくうになっている様子。
  • 体幹の筋力も身体を支えるためには不十分で課題有り

施術と同時に自宅で簡単にできるトレーニングの方法を指導。しばらく実行してもらう。
5回目の来院時には完全に痛みもなくなり、体幹も脚も力がしっかり出るように改善されたため、ギックリ腰のためのケアはこの時点で終了。


その後の体調ケア

本人も産後の身体の回復が思わしくなかったことや、生活での疲れやすさなどを気にしており、その後は月一回のペースで身体のメンテナンスをするために来院。
その後大きく調子を崩したりすることはなかったが、家事や子育ての負担のためにつらくなることはしばらく続いた。時間の経過ともに身体がしっかりとして次第に負担に負けないようになり、買い物などでも積極的に歩くことができるようになってきた。
そのため、体調ケアに切り替えてからちょうど半年で本件での施術を終了した。